北海道の大雪山国立公園の東南にある菅野温泉は、まさに大自然が生んだ湯治場です。
泉質の違う源泉がいくつもあり、それが自然に噴出しているのです。湯量も豊富です。一軒だけの宿「然別峡かんの温泉」を中心に自噴する泉源が30ヵ所以上あるため地熱は90度近くになります。
菅野温泉にある一軒宿には二棟の湯治棟があります。その内の一棟全部がお風呂場になっていますが、それぞれ泉質が違います。
さすが北海道ですね、スケールが違います。
たとえば大浴場、ここには含重曹食塩泉の「滝の湯」は疲労回復や運動機能障害に、含ホウ酸重曹食塩鉄泉の「鉄(サビ)の湯」は貧血や糖尿病、含炭酸重曹食塩泉の「炭酸の湯」は高血圧や心臓病に効能があります。
すべて源泉です。贅沢です。その他に石膏食塩泉の「オンコの湯」は喘息や気管支炎、含ホウ酸重曹食塩泉の「不動の湯」は慢性消化器疾患の改善、含ホウ酸重曹食塩泉の「小町の湯」は美肌効果があります。
これらの泉質が違うため効能も違うお湯が一棟の中にあるのです。高血圧と糖尿病など、複数の症状のある人には一緒に改善されるので二重三重にも嬉しい効能です。
大自然の恩恵はまだまだありました。
含重曹ホウ酸食塩泉の「クロレラの湯」は露天風呂です。全部岩でできています。湯船も天然の岩盤をそのまま使っているので底から源泉が湧きあがっています。究極の贅沢です。成分もたっぷり含まれ、更年期障害や痔への効果が期待できるそうです。
イチイの大木をくり抜いた浴槽に含石膏食塩鉄泉がひかれている「湯の華露天風呂は冷え症に効きます。北海道ならではの、大自然の中で贅沢な湯治。気持も穏やかになれそうです。